モミの木の香り

  • 2006.11.30 Thursday
  • 14:23
この時期になると思い出すのが、高校留学のときにアメリカで初めて迎えたクリスマス。かなり商業化されてはいるものの、やはり本物のモミの木の香りには感動しました。ダウンジャケットを着込んで、モミの木の畑(?)の中を歩き回って丁度いいサイズの木を探しておじさんに切ってもらう。それを車のトランクや屋根に積み込み家にもって帰ります。ヨイショ、ヨイショとみんなで玄関に運びこむ瞬間にうわあ〜っとモミの木の香りがひろがって、もうすっかり子供の気分に!松葉を短くしたような葉っぱが大量におちるので、カーペットの掃除が大変ですが、それも許せてしまう...。そのあとは家族でああでもない、こうでもない、この飾りは誰々さんがいつくれたの.....と大騒ぎしながらクリスマスツリーに飾りをつけ、最後にお父さんが椅子にのっててっぺんに☆をかざって...。

私のホストファミリーは天井まで届くようなツリーの他に、窓辺のキャビネットの上にのるくらいの小さい木も用意しました。こちらは庭でみつけた木の実やまつぼっくりを飾り、ポップコーンを糸でつなげたものを雪にみたてた素朴で可愛いツリー。

今ふりかえると、何が楽しいってクリスマスを迎える準備が(当時はわけがわからないながらも)一番たのしかった。ツリーの他にはその家に伝わるスペシャルレシピのクッキーやらケーキも順々に焼いていって、缶につめたり...。もっと凝る人は自分でプレゼント用のポプリも作ります。当日の朝にあけるプレゼントも嬉しいけれど、『もうすぐ、もうすぐ...』とみんながワクワクウキウキしている感じが何ともいい。

身体と心が一年の終わりにホコホコ温まる...それが私の留学時代のクリスマスでした。心から私を歓迎してくれたホストファミリーに感謝。



コサージュワークショップでコーチング?

  • 2006.11.20 Monday
  • 10:45
昨日、いつもニットカフェをやっているカフェで『初心者編〜コサージュをつくろう』というワークショップをやってきました。グループに何かを教えるのは、その昔英会話のグループ講習をやっていたとき以来なのでちょっと緊張しましたが、3時間後にはみなさん満面の笑みで帰っていかれたのでホッとしました!

コーチングのスキルは、人とのコミュニケーションにおいてあらゆる場面で使えるので、今回も最初に『お名前、どうして参加されたのか、3時間後には何を手にしていたいか』
をたずねました。何となくズルズルと編み続けるのではなく、こういうものが編みたいということが明確になると俄然ヤル気もでてくるし、その場にいる人たちへの刺激にもなると思ったので...。とここまで書いて、これはお料理に関しても言えることかもしれないと思いました。何となく何が食べたいのかわからずお台所にたってお料理すると、『何となくのスープ』しかできなかったり、家人に「これ、なに?」と言われたりします。

やりたいこと、つくりたいこと、をはっきり頭にえがいてやると同じ労働、時間がぐ〜んと楽しいものになるし、達成感もちがうんですよね。

ところでこのコサージュ、くさり編みと長編みができれば簡単につくれます:
1)くさりを30目ほどあむ
2)くさりひとめに『長編み>くさり1つ>長編み』を順次編んでいく(そうするとだんだん螺旋状のものができてきます)
3)最後にクルクルと好きな感じにまるめて底の部分を共糸で縫ってしばる。
*花芯の部分にパールやビーズをぬいつけるとグンとゴージャスに

さて、今日の晩ごはんやいかに?









私とニットカフェ

  • 2006.11.13 Monday
  • 22:43
去年の夏、NYからまったく知り合いのいない府中に移り住み右往左往していたころ、人とにぎやかにしているのが好きな私はこのままではアカン、自転車で行ける距離内に知り合いをつくろうと決めました。いろいろ考えたあげく近所のステキなカフェのオーナーに、(清水の舞台から飛び降りる気持ちで)ニットカフェやりませんかと打診。しばらく反応がなかったけれど、数ヶ月後に「やってみよう」のご返答をいただきカフェの常連さんで編み物好きの人を誘い込んではじめたのでした。年齢も経歴もみごとにバラバラな女性5〜6人の共通項は編み物が好きということ。しかもみなさんご近所で!

編み物というと、冬が終わらないうちにとひとりせっせと目をつりあげて編む、お教室で月謝を払って習う、編み物の本と孤軍奮闘する...などのイメージが思い浮かぶ方も多いと思いますが、ニットカフェはもっとお気楽な集まり。ひとりで編み物をするよりも仲間と楽しいおしゃべりをしながらカフェでワイワイ編もうよ、という感じ。でてくる話題もさまざま、編むものもさまざま。その場の会話に入りたくなければ編み物を静かにしていればよし、熱々のお紅茶とケーキをいただくもよし。

不思議なのは、定期的に人の輪に入って編んでいると、編みたいものが次々にでてくるということ。お互いがお互いを自然に気持ちいい程度に刺激しあっているから、編んだら誰かにみてもらいたいから。私にとってニットカフェは肩書きも日常の役割も何も関係ない、ただただ好きなことだけをやっていられる贅沢な居場所かな。

『セサミストリート』に思い出よみがえる

  • 2006.11.06 Monday
  • 16:41
せっかく3歳までアメリカで育った娘に少しでも英語の環境をと『セサミストリートABC』なるDVD を買ってやりました。一緒にみていると、ABCがまだ全部言えない主人公のBaby Bear は'R'の発音が'W'になっている、あ、そうだった英語圏と言えども子供はなかなか"R"の発音ができないんだった...と思い出しました。たとえば知らない男の人をみてこわいとき、"he is scary" の代わりに"he is scawy" となる。"that's right" は"that's wight"というように。これがまた舌足らずの感じでかわいい。

その昔、高三で留学して最初の4ヶ月は英語が異様な音楽にしかきこえず苦労していたときのこと、小さな子供がペラペラ英語を話すのを見てすごくうらやましかったり、かなしくなったりしていた頃にこのことを発見し、少なくとも私は'R'の発音はできる、とひとり自分をなぐさめたのでした。

コーチコバヤシ、ゴスペルをうたう?

  • 2006.11.04 Saturday
  • 11:13
北カリフォルニアにあるバークレーとオークランドとの街境に住んでいた私は、日曜の朝に犬の散歩などをしていると、教会から流れてくる麗しい合唱の賛美歌やら力強いゴスペルコーラス(まさに映画の『Sister's Act』みたいな感じの)に立ち止まっては聞き入ることがありました。留学していたときにホストファミリーの妹たちがやっていた合唱団にほうりこまれ歌った経験も少しあるので、いいなあ...人といっしょに歌うのって気持ち良かったなあと思うことしばしば。でもさすがに黒人のゴスペルにひとりアジア人の自分が混じっていく勇気はなくそのままになっていたのでした。

その後ところ、とき変わって。数週間前にローカルの小冊子をみていたら日本人のゴスペルコーラスの記事があってすいよせられ....気がついたらそのグループで大声はりあげて歌っていました!練習室に入ると仕事帰りの女性が多くみなさんきちっとした服装で礼儀正しく椅子にすわっていたのでどうなるのやらと思っていたら、発声練習で少しずつほぐれ練習曲に入ると待ってましたとばかり、両足をふんばって身振り手振りの大合唱に。好きな事やってる人の顔ってスゴイ、みんな表情がいきいきとしてとてもきれいで。
まだ少し自意識の残る私はどういう顔になっているのやら...。

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