"勇気ある二人" ...後日談

  • 2007.01.30 Tuesday
  • 22:35
昨日、クリントン元大統領にモノ申した編集者と親友を泣いて叱った高校生の話しを書きました。

で、この編集者は見事クリントン氏の自伝の編集担当に指名されました。雇ったクリントン氏もなかなか懐が広いなあ...と思いました。そして高校生の女の子たちは次の日には仲良くランチを食べているのを見かけて内心ホッとしたのを覚えています。ケンカの後のディテールは知りませんが、それなりの話し合いを二人でしたのでしょうね。

サンフランシスコの日系ホテルでコンシェルジュとして働いていたときにアメリカ人の上司に言われたことがあります。「日本ではお客様は神様です、と言うらしいけれど、ここアメリカではこちらも人間、あちらも人間。お客様からサービスに対して文句がでても、自分とは切り離して謝ること!」

その時はよくわかりませんでしたが、今思うに、いかなる場合であっても『自分』というものを凛ともって接客にあたりなさい、何も卑下することはない、ということだったのでしょう。でもこの『自分』を強く出しすぎて地雷を踏んでいる同僚もいました...いやはや、何事もさじ加減は大切ですね〜♪

何か話しがつながっているような離れてしまったような...私の感じたアメリカ人の根底に流れている『自分というものを持って生きる姿勢』のお話しということで...。


勇気あるひと言

  • 2007.01.29 Monday
  • 17:57
これは最近アメリカの友人からきいた話。クリントン元大統領が自分の自叙伝の原稿を編集してくれる腕利きの編集者を探していたときのエピソードです。ひとりの編集者が原稿の後半部分はあまり面白くないので「私があなたの編集者になったら、ここもあそこもカットするでしょう」と言ったときに、クリントン氏は「いや、どの部分にも思い入れがある、君が私の下で働くときには云々...」。そこでこの編集者、「いえ、本の編集をはじめたらアナタが私の指示で働くことになるのですよ」とズバッと言いのけたらしい。スゴイ、と私は思いました。どれほどの人が元大統領に向かって、また"大きなニンジン"を前にこう言ってのけられるでしょうか。仕事への自信、プライド、自己尊重、揺るがない価値観.... そんな言葉が頭をよぎりました。

もうひとつ、高校留学時代の話。私は学校のLa Cross というスポーツの部活をやっていました。ある日、大きな大会を前にうちのチームの選手達が二つに別れて練習試合をしていたときのこと。大会で勝ちたい、とみんなとても燃えていたので身内同士の練習も必死。つい外野での応援にも力が入り、ある女の子が得点した相手に向かって「あんたなんか、スティックにひっかかってケガすればいい!」と大声で叫びました。そのときです、その叫んだ子の親友が「ちょっと、いくら試合に勝ちたいからといって、言って良いことと悪いことがある!そんなこと言うなんてサイテー!」と猛烈に怒って泣き出しました。まわりはボー然。このときもスゴイ、と思いました。15歳の高校一年生が親友をきちんと叱れるなんて...嫌われたくないと周りに一生懸命あわせていた私には忘れられない光景です。

自分が言わなければいけないと思ったことはちゃんと言う、私もそういう風に生きたいと思います。

金曜日のシャンパン♪

  • 2007.01.26 Friday
  • 18:22
さきほど知人に「今週はxxさんにとってどんな一週間でしたでしょうか?」というメールを打ちながら、なんでこんな回りくどいことを私は言っているのか?と思い、ハタとこれは"so, how was your week?" という英語での挨拶の直訳なのだと気がつきました。

それで思い出したのですが、アメリカの会社にはCasual Friady というのを導入しているところが多くあります。これは金曜日はスーツなどのおかたい仕事着は来てこなくてもいいというもの。私がカリフォルニアで勤めた広告会社などは金曜日は全員4時で仕事終了、社長がシャンパンをみんなに注いでカンパイし、グラス片手にその週の売り上げ報告を聞くという習慣がありました。その後は「so, how was your week?」ではじまる雑談...。他の会社でもそうでしたが、金曜日ともなると「さあ、早めに仕事はきりあげて週末を少しでも長く楽しもう!」という空気が社内に漂い、いつまでも眼をつりあげて仕事をしていると「Still working? Have a great weekend!」とさも嬉しそうに皆な足早やに去って行く。こっちは日本との時差と格闘しながら仕事してんのじゃ〜!って一応心の中で叫びながらニコニコと手をふり...(実は日本は土曜の朝なのだけど)。仕事先とのやりとりも金曜の夕方だと必ずhave a great weekend で締める。そして週明けの月曜日は「so, how was your weekend?」で始まります。キッチンでコーヒーを入れながら何をやったの、買ったの、どこに行ってたのと週末にやったことの雑談と大笑い。特に何もやっていなくても「it was quiet and relaxing...」という風にこたえて...。もちろん全ての会社がこうではありませんが、オフの日=プライベートの時間を大切にする、ということはアメリカでの生活の中からひしひしと伝わってきた事のひとつでした。

今日本でもワーク/ライフバランスという言葉をよく聞くようになってきました。仕事と私生活のバランスを良くして充実した生活を送りましょう、という意味が込められています。So, how was your week? And, have a great weekend♪





セミナー後記:これであなたもプリンセス!?

  • 2007.01.22 Monday
  • 18:11
先日志縁塾さんでのセミナーをやってきました。(ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました!)

『何かを変えるって楽しい!』という題目だったので、ここのところ「変わるってどういうこと?」とブツブツぶつぶつ考えてきました。コーチングの世界では変わるとひと言でいっても、その中にはSTART, CHANGE, STOP の3種類があると言われています。私の体験談をいくつかお話ししたところ、「おおっ」とうなり声の出たのが、NYから東京への引越の際、所有物の8割位の物を処分したエピソードをお伝えしたとき。最終的に残した物は『二度と買えないもの』だけ。最初は怖かったこの捨てる(寄付する)という作業も慣れてくると、これもまた買える、あれも買えるわ...と次第に快感すら感じ、まあ身軽になったこと!気がついたときには私の中の何かがとても前向きなものに変わっていました。よし、これで前に進める、と。物質的な物の重さ... って心理的な重荷にもなり得るのですね〜。執着するのを止めて(STOP)物を処分しはじめたら(START)、自分が変わっていたという(CHANGE)。別に三つ揃えでいく必要はないのですが、これはたまたま...。そして自分が変わったら、自然とまわりの状況も変わってまた新しいことがSTART する。

さて以下が捨てるための基本レシピです:
1)執着する事への執着をまず断ち切る:「これに執着して何かいいことある?」
2)その物に執着していない自分を想像する:「これ、なくても大丈夫?」
3)2の答えがYESなら、心がわりする前に"即"ゴミ箱(寄付物コーナー)へ。
この後は2と3をひたすら繰り返す。

ところで話しは変わりますが、うちの4歳の娘はディズニープリンセスと呼ばれる6人のお姫様(シンデレラ、白雪姫、人魚姫など)の中でダントツ好きなのがシンデレラ。しかもボロボロの『灰かぶり状態』がキーポイントらしく、ここから『目の覚めるようなプリンセス』にシンデレラが変身する場面では恍惚とした顔になります。ときには悦に入って、自分で雑巾まで持って変身を実演します。でも変身できるって知らなかったら、シンデレラは好きではないだろうな〜。ちなみにシンデレラは苦しくても『♪夢はいつか必ずかなう〜』とポジティブに歌いつづけマス。

変わるというのはその先はやったことのない想像だけの世界ですから、誰でもコワ〜イこと。でも「エイヤッ」と勇気を出して前に進んでプリンセス(または クイーン でもキングでも...)になれたら?

先入観やマイナスの想像は可能性の芽をつんでしまう事をお忘れなく♪











ところ違えば...ウッドストックの冬ごもり

  • 2007.01.15 Monday
  • 21:16
ずっと前にアメリカ人の引越好きの話を書いたことがありましたが、うちも北カリフォルニアからニューヨークへ大移動したことがあります。常春&常秋のようなバークレーから四季がはっきりとあるウッドストックへ。そう、あの伝説のロックフェスティバルのあった町です(実際のフェスティバルは隣町でしたが)。

夏の終わりに引っ越して、「高木に囲まれた湖がすてき〜」「ああ紅葉がきれい〜」と言っている間に季節は冬へ。はなしには聞いていましたが、マイナス18度の中で生活するということを初めて経験しました。ある朝のこと。娘を幼稚園に送っていくため車のエンジンをかけると、目の前のパネルに『亀』のマークが現れました。そう、カメ。マニュアルをみると「エンジンが冷えきっています。ソロソロと行きなさい」と書いてある...絶句。1回作ると、雪だるまも随分長持ちしました。あ、冷蔵庫が壊れたときには、中身をそのまま全部ベランダに並べました。ここの冬ってけっこう使える〜と妙な感心したりして。

そんな中で私たちの目を楽しませてくれたのが、雪の積もった裏庭を食物さがしながらゆうっくりと横切っていく鹿たちでした。背中の向こうでは暖炉のパチパチと燃える音、ゆり椅子には編みかけの帽子と絵本...はあっ〜、ロマンチック〜♪と思うでしょ、でもでも。暖炉に燃やす薪を雪の積もったベランダに完全防備で取りに行くのもひと仕事、停電になどなったりしたら隣家が離れているので孤立無援状態で凍えるのか...と心配で。

まあ何とか事無きを得て4月に根雪がとけ、芝生が顔を出したときにはホッとしたというのが正直なところでしょうか。そして庭を横切る鹿たちには白い斑点のついた小さなバンビちゃんが産まれていたこともその喜びを大きくしてくれました。

カリフォルニアとは全くちがう生活習慣、文化、人とのつながり方....私の視野を大きく広げてくれたNYの田舎住まいでした。

海の向こうのコーチたち

  • 2007.01.11 Thursday
  • 16:44
私には国際的な場でコーチングをやってみたいという目標があり、現在アメリカの最大手のコーチトレーニング会社のアドバンスプログラムを国際電話で履修しています。

これは昨日のクラスのこと。アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアのコーチたちが、ブリッジナンバーという電話番号に定められた時刻に一斉に電話をしてきて、いわゆる『電話会議』状態を作るのですが、めずらしく先生コーチが遅れ...ふだんなら数分待てば出欠をとって始まるクラスが中々はじまりません。どうなることか...と私は様子見していたのですが、クラスメートたちはそれはそれは賑やかにコーチングの話、クリスマスの話をはじめ、最後にはひとりの女性が「私が代わりに出欠だけでもとっておくわ」と出欠とりをはじめました。それでも現れない先生。「any jokes?」と誰かが声をかけ、ジョーク話を披露しみんなで大笑い...。ちなみに、これは全く面識のない人々のあいだの話です。そしてようやく先生が現れたときには「ye-y!!! welcome!!!」と拍手もせんばかりで。コーチ同士だという安心感が連帯感をもたらすということもありますが、私はこの15分間の大騒ぎのあいだ、これが日本人同士だったらどうなるんだろう...と考えました。きっともっと真面目な感じになっている...?

こういうときって、高い授業料を払っているのにと怒ることもできるけど、先生抜きの楽しいコミュニティー作りの場にもできる...。物はとらえよう、とつくづく思いました。

さて1月19日に志縁塾でコーチングセミナーを開きます。コーチング説明&体験の他に、こういった日本とは違うカルチャーの人たちの話や私のアメリカでの体験談なども盛り込み楽しい2時間にしたいと思っています。まだ席がありますので、ご興味のある方はどうぞwww. shienjuku.com よりお申し込みくださいませ♪

ここのところ普段よりたくさんブログを書いていますねー、新年を迎えて私も何やらはりきっています。いつも読んでいただき、本当にありがとうございます。

星野道夫さんのことばから

  • 2007.01.08 Monday
  • 12:07
自然や動物の写真で知られた故星野道夫さんのドキュメンタリーを先日テレビで観ました。その中で「しっかり冬をこせば、しっかり春を感じることができる」という星野さんの言葉がでてきました。また「冬の越し方は動物によってさまざまなのだから、春はそれぞれに違う意味がある」とも。厳しい自然の中で四季を越す動物たちをカメラで追いかけてこそ出てきた鋭いことば...とても考えさせられるものがありました。

私にも8〜9年ほど前、冬ばっかりに感じられた数年がありました。『個』を大切にするアメリカ人のあいだでもまれ、本物の『自我』がでてきたときです(でもそのときすでに30すぎてたのだから随分遅いよなー、ぶつぶつ)。細かいことはここでは省略しますが、そのときに今でもメンターと思っているコーチに出会い、しっかり悩んでしっかり自分で考えて大きな『ブレ』を元に戻すことができたのでした。っとここまで読んで、「でもコーチがいないくてもそんなこと、みんなひとりでやってるのとちがう?」と思う人もいるでしょう。でもね、私の場合、ひとりでやるより数倍早く『春』に到達できた。そして人に継続して話すことによってしっかりと季節の変わったことを確認できたのだな、これが。以来、冬には強くなりました。

なんだか年明け早々妙にシリアスな感じになってしまいスミマセン(きっと風邪気味と寒空のせいやわ!)...。

いま『冬』を感じていられる方があれば、その中で自分の強味を思い出したり、元気いっぱいだった小さい頃のことを思い出したり、いまの自分は何をどんな風に感じているのか..などしっかり自分と向き合ってみてください。『春』はかならず来ます。

もうすぐ梅の季節。花を咲かせるため、かたいつぼみは今頃どんな準備をしているのかしらん?

幼児向けアニメに学ぶ

  • 2007.01.06 Saturday
  • 11:41
先日4歳の娘が「ねえ、マミー、わたしはなんのためにうまれたの?」ときいてきた。思わず飲んでいたお茶をごっくん。うーん、なんと答えようかと考えている私の耳に『♪なんのためにうーまれて、なーにをしていきるのか、こたえられーないなーんて、そーんあなのは、イーヤダッ!』と歌う娘の声。そっかー、これはアンパンマンのテーマ曲だったたんだ。すごい、最後までぜんぶ聴くとドキッとするくらい。ちなみにアンパンマンは弱い人のために自分の顔をちぎって食べさせて勇気づけ、元気づけるヒーロー。そしてお友達のメロンパンナちゃんは顔はそのままだけど、いじめる人にメロメロパンチッ!をして相手をほにゃほにゃにさせる...深いですね〜。

もひとつ私が勝手に感じるところがあるのは「ぜんまいざむらい」というアニメ。頭の上にぜんまいが付いていて、城下町に住む貧しくも弱い市民の味方のおさむらいさんが主人公。悪代官やらごうつくばりの長者にひとりで立ち向かっていくのだが、いざここ!というときに『だんご剣』を腰からひきぬき、だんごを相手の口へ...それで相手はおいしいおだんごを食べてやさしい〜気持ちになって反省、すべてメデタシ、メデタシ。ちょっと安易な解決法といえばそれまでですが、まあそれはおいといて。

ここで思うのは、さて私なりの『アンパン、メロメロパンチ、だんご剣』は何だろうかということ。コーチは具体的な何かを提供して相手を変える人ではないけれど、コーチと話すことことによって相手はより幸せになったり成長したりする...これからもどんどん私なりの必殺技を磨いていきたい、と子供アニメに触発される今日この頃です...。

HAPPY NEW YEAR !!!

  • 2007.01.04 Thursday
  • 13:45
みなさま、あけましておめでとうございます。今年も私といっしょに「ほっとひといき」つきながら、良い年にしましょう♪

さてみなさんはどのような年末年始をお迎えになられたでしょうか?アメリカにも
new year's resolution といっていわゆる『元旦の計』を誓う習慣があります。私もご多分にもれず、初詣初体験の4歳の娘を連れて神社にお参りしてきました。お参りの番を待つあいだに「おかねをあのはこにいれて、おねがいをするのえ」と話しかけたときハッとしました。今まで私は「お願いするだけ」で安心していたかも....?もちろんそれも私にとっては意味あることですが、ちょっと思いなおし「お願いはするけれど、それを手に入れるための努力は必要よ、なにができると思う?」と小さい子にぶつぶつコーチング...。でお参りが終わったあと「なにおねがいしたん?」ときくと「プリキュアのミックスコミューンになる!」とのご返事。よーわけわからんが、かわいく強くなりたいということらしいです。ま、それもありか...。

さてみなさまの『計』、成就するため次にできるステップは何?

年末の特集番組で金メダルをとった荒川静香さんが「楽しむとは本気で取り組むこと」と語っていました。「やるからには楽しんでやりたい、でも成果がついてこないと楽しめない、だから本気で取り組む」のだと...。じ〜んと今でも心に響いています。本気で楽しむ年にしたいものです。


それでは今年もどうぞよろしく。

-kumi







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