2008年、NYの夏。〜その1〜

  • 2008.07.30 Wednesday
  • 23:55
今日はNYの郊外から。娘がYWCA の一週間の日帰りキャンプに行っている間にたまった仕事をやっつけて。。。という毎日。NYと言えばマンハッタンしかないような感じだけれど、実は日本の1/3もある大きな州で主に農業に支えられている場所なのです。

ところで、いつもアメリカに来ていいなあと思うことは、”あなたがそうしたいんだったら、それでいいじゃん”という空気。もうそれがどこに行ってもあるし、みんなほっといてくれるから、私のようなハイブリッド(アメリカ関西系日本人)には楽チ〜ン!ここに来ると、日本では ”はずさないように、ちゃんとしなきゃ”という気持ちで暮らしているのがよくわかる(え、それでも!?という声も聞こえてくるが....笑)。だから「それ下着ですか〜?」というような格好で電車載ってる迫力満点のおばちゃんもいるし、美しいゲイのお兄さんがしなしなと歩いていたり、街角で泡とばしながら議論していたり。

だけどコインにはウラがあるように、同時にそれは ”あなたはどうしたいのか、さっさと決めてはっきりしてね”という事でもある。たとえばタクシーに乗ったりレストランに行くとチップをあげないといけないのだが、少な過ぎると露骨にチェッと態度に表す人もいる。”あなたのサービスはこれくらいよ”とはっきりとした自分の考えを金額で示さないといけない。日本にいる時のように、どう思われるんだろうと心配したり、相手の気持ちを丁寧に思いやっていたら、どんどん取り残されていく感じがある。ギアチェンジをしないと圧倒されたままで終わってしまうから要注意(と自分に言い聞かせている)。そんな私の異文化体験を尻目に、すう〜、すう〜っとアメリカと日本のカルチャーを苦もなく行き来している娘の柔軟性がうらやましい限り。ははは

Anyway, マンハッタンはビルの照り返しがあるからともかくとして、ここ郊外はもう残暑の気配。蝉の声もなんだか遠いし、太陽も遠い。日本にいるとアメリカの生活は遠いものに思えたけれど、帰ってくると身体が色んなことを覚えているのが不思議な感じ。

少しずつ想い出しながら、楽しい夏にしたいと思います。

Great summer to you-!








こどもの目力

  • 2008.07.19 Saturday
  • 16:46
私は昔から絵本が好きで、いま娘の小学校で読み聞かせのボランティアを月に1回やっている(何てことはない、2冊ばかり声にだして読むだけなのだけれど)。先日この小学校の図書室が『読み聞かせ講習会』なるものを開くというので興味があり言ってみた。

講師のAさんが子ども達に”おおかみと七匹の子ヤギ”を読んでやったときのこと、ひとりの子どもがこう言ったそう。

「なんで一番小さい子ヤギだけがおおかみさんに食べられなかったか知ってるよ」
「え、なんで?」
「ほら、この最初のページみてごらん。小さい子ヤギだけがちゃんとお母さんの目を見てお母さんのおはなしをきいてるもん」

なんとそのページの絵には、ほんとうに一番したの子ヤギだけがお母さんヤギとばっちり目をあわせて話を聞いている姿があった。そして他の子ヤギたちはみんな下とか横を向いていたのだそうだ。この本をこれまで何百回と読んできたAさんは、その事には全く気づかず、子どもの観察力にびっくりしたという。そしてその子は先生から「もっとちゃんと先生のお話をききなさい」とよく注意される子、だったらしい。。。

Aさんは、「本当にすばらしい絵本とは、子どもの心に入り込んでいける、こういう作家の書いた(描いた)本のことを言います」とおっしゃっていた。また昔話もおすすめだそう。すごくシンプルな言葉で ”生きていくとはどういう事か” が率直に書かれているから。。。と。たとえば ”おおかみと三匹の子ぶた” は、喰うか喰われるかの世界で、喰われる前に相手を喰うほどの強い力をもちなさい、と子どもに教えてくれる。(本来のお話は、レンガの家を建てた子ぶただけが生き残るが、たまたま暖炉に子ぶたがかけた鍋のスープの中におおかみが落ちて来たから、この子ぶたはおおかみを食べた、というお話らしい)

「今の社会はグレーの事ばっかりです、そんな時に自分はひたすら白に近いグレーになりたいのか、黒に近いグレーになりたいのか。子どもの頃に絵本から学んだ事は、それを自分で決めていける白黒の切り札となり得るのです。」というAさんの言葉が心に響いている。子ヤギを見つけた子どもがこの本を見るたびに、”人のお話はちゃんときこう”と思えたとしたら素敵なことだ。

さて。今週土曜日から、我が家は毎年恒例の長距離帰省がはじまります。まずは夫の実家のあるNYで素敵な絵本を沢山買ってこよう(もちろん仕事の合間に!)、そして旧い京都の家(私の実家)で昔話を娘と読もうか。

次回はあちらの夏をお伝えします♪

みなさま、良い夏を !


引越の”相”

  • 2008.07.15 Tuesday
  • 10:55
ったく。先日不動産屋から電話があり、(今わたしたちが住んでいる)賃貸物件の売却話が進んでいるため来年には出て行ってほしい、と言われた。す〜んごく気に入った立地、家の内装、街の空気。。。なのでため息の出る事しきりである。自分から決めた引越ではなくて、人から言われてやらないといけない引越はイヤだなあ。自分の中でこれをポジティブなものに変えていくのには、(めずらしく)時間がかかりそうです。人生って色々あるよね。。。私を長年知る友人は「あんたには引越の相があるわ」と言い放つ。そんなもん、いらんわいっ!

我が家の場合、引越となると「じゃあ次はまた借りる?それとも買う?」「買うならやっぱりアメリカだよね」(同じ値段で数倍広い土地と家が買えるし、価値も上がっていくから)。。。と会話はアメリカか日本か、というところから始まる。そして今住んでいる緑町までおとしこんでいくのはかなり骨のかかる仕事なのだ(笑)。いつかはアメリカに帰る可能性があるから(私の夫は日系アメリカ人)、そして夫はやはり”農耕”よりは”狩猟”民族に近いからなのか、『引越代とか礼金とか出してくれるなら、ちょうど時期もいいじゃん』な、らしい。。。私はええ加減落ち着きたい。せめて娘が6年生になるまでは。彼女なんか生を受けてこの6年、カリフォルニア→NY(2回)→東京(2回)の引越経験者なのだ。そのたびに減って行くオモチャの数々。。。まあそのおかげで暮らしはシンプルなのだけど(前々回の記事、ご参照あれ!)。

っと今日はグチモードでごめんなさい。まあ、人生は予測のつくことなんか少ない、ならば今を精一杯楽しもう!でくくっておこう。よしっ。








”決める”力

  • 2008.07.08 Tuesday
  • 11:36
よく何かにぶつかったり(精神的にね)、停滞気味だったりしたとき、「やっぱり私は〜だから〜してみよっかなあ」と思ったりしますが、「。。。よっかなあ」が中々のクセもので。やってもやらなくてもいいけど、やった方がいいに決まってるけど、でもしんどそうだったらやめてもいい、という曖昧〜な感じ。そしてそう思えた自分に満足して終わる感じ。

ってありません?

私は人からいさぎよい人だとか言われることがあるのだけれど、それは自分に都合の良い場合の事が多い。そこで、ここのところ”決める”という事を意識して過ごす事にしています。って、何を決めたの!?と聞かれても笑われるのがおち、な内容なのですが。
夜9時以降は何も食べない、と決めたのであります。だははは。。。お恥ずかしい。

ごはんを7時頃に食べて、歯磨きの最中も泡ふきながら喋っている6歳の娘が寝たあとの時間(これが9時頃)というのは、自分に戻れる開放感みたいなものがあって、大好きなお茶とクッキーでも。。。むふふ。。。となりやすい。で、ここでクッキーやスナックを食べると次の朝おきてもまだおなかが重かったり、減ってなかったり。40の壁は中々に厳しい。それで、これは絶対からだに良いわけない→だったらやめよう、となったのであります。自分だけではなくパートナーにも宣言して。

でやってみたら軽い身体が戻ってきたし、確実に楽なのだ。朝ごはんもおいしい。そんな事、とっくにやってるぞ、自慢すんな!と言われそうだが、これの肝は”納得して決めたら。。。あ、できた”という何とも言えないスッキリ感なのである。ぐらつく予感のある人は周りの人にできるだけ多く宣言するのをオススメするが、最後は、その約束を破ったか破らなかったか知っているのは、”自分”。ちょっと勇気がいるけれど、キュッとおへその下あたりがしまる感じがあります。

昨日は七夕、近くの公園を歩いていると笹にぶら下がった色とりどりの短冊。。。「〜になりますよう」調のお願いがたくさん。それもほんわかしていいのだけれど、いっそ「私は〜をするぞ!」と書いてもいいんじゃない?と思いました♪






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