昭和のブログ
- 2008.08.25 Monday
- 18:24
今日は前々回の記事にもチラと触れた武田百合子の”日記”のことをちょっと。彼女は戦後、文豪たちの集まる”ランボオ”というカフェの時給さんをしていた。モノのない時代、常連だった武田泰淳に気に入られチョコレートパフェを奢ってもらっているうちに仲良くなって結婚。富士山麓に建てた山荘での暮らしを綴った『富士日記』は有名である。私にはどちらかというと、泰淳が亡くなったあとの『日々雑記』の方が遠慮がなくて面白い。歳を重ねて、より自意識がはがれ落ちた感じなのがいい。そして底辺に流れる、一種独特な感性に裏打ちされた大人の色気。。。
先日すきま時間につらつらと読みながら、あれ、これって一種のブログ!?と思った。何が書かれているかというと、何をその日食べたらXX円だっただの、家族とした会話の内容だの、近所や周りの景色の描写だのが淡々と書かれているだけ。悲し嬉しの感情的な事はほとんど書かれておらず、鋭い視点とまったく飾り気のない言葉で事実だけ。実にカッコイイのだ、裸で平気というか。
こういう人が友人だったら、何かあったとき、スパッとためらいなく真実を言ってくれるんだろうな。
生きていたらもう80くらいの彼女、一度会ってみたかった。
先日すきま時間につらつらと読みながら、あれ、これって一種のブログ!?と思った。何が書かれているかというと、何をその日食べたらXX円だっただの、家族とした会話の内容だの、近所や周りの景色の描写だのが淡々と書かれているだけ。悲し嬉しの感情的な事はほとんど書かれておらず、鋭い視点とまったく飾り気のない言葉で事実だけ。実にカッコイイのだ、裸で平気というか。
こういう人が友人だったら、何かあったとき、スパッとためらいなく真実を言ってくれるんだろうな。
生きていたらもう80くらいの彼女、一度会ってみたかった。
- まあ、お茶でも
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