『差別と日本人』もう読みましたか?

  • 2009.10.28 Wednesday
  • 16:49
 京都府出身の政治家、野中広務氏と人材育成コンサルタントの辛淑玉氏の対談なのだが、耳にフタをしたくなるような事も小気味よいくらい開示して語り合っているところがすごい。知らなかった、もしくは知らないふりをして来たことも沢山あって。

高校でアメリカ留学したとき。「え、ジャパンから来たの?それどこ?中国大陸だっけ?」とか、当時日本で流行っていた七部丈のパンツをはいていたら「お金がないからフルレンクスを買えなかったの?」と言われた。いつもと違うスクールバスに乗ろうとすると、理由もなく絶対に乗せようとしてくれなかった運転手のおばさん....。

肌の色が違う目の形が違う、それだけで私は何もしていないのにバカにされたり、差別されることってあるんだ.... と傷つきながらもびっくりした事は鮮明に覚えている。「あっ、やられた」と思ったときの居心地の悪さ、ヒヤンと身体が冷えていく感じ...。

でもそれは『されたこと』。

私は『してこなかったか』。


野中氏の懐の深さ、使命を全うしようとする意志の強さ、自分の失敗も認める勇気に感動しつつ、自分ともまた向き合っています。


メルマガ21 ”不安なときには芝を刈れ”

  • 2009.10.23 Friday
  • 09:50
配信日:October 22, 2009



私は欧米で活躍しているコーチ達のメルマガをいくつか取っています。今月はじめにマイケル・ニールというコーチから、ホッとする記事が届いたので、今日は皆さんにも一部を紹介したいと思います。


マイケルが駆け出しのコーチとして焦っていた頃、彼のコーチが子供の頃のエピソードを話してくれたそうです。



『ボク(マイケルのコーチ)がまだ中学生のころ、女手一つで子供を育てていたおふくろが、近所の家の芝刈りのアルバイトを見つけて来てくれた。さっそく芝刈りに行って帰って来た時、おふくろが

”ごくろうさん。で、他の家の庭もやったのかい?”

”え?そんな話はきいてないからやってない”

”とにかく、やっといで。近所の庭、ぜんぶ”

”............”

絶句しつつもボクはしぶしぶ出かけて行き、頼まれてもいない庭の芝刈りを始めた。


人の庭を勝手にさわるな!と怒られたり、カーテン越しにじいっとボクを見ていたりする人がいる中、”こんなにキレイにしてくれてありがとう、来週から頼むよ”と、最終的には何人もの人がアルバイトの口を約束してくれたんだ。


人はよく報酬を約束されて初めて動きだすけれど、順序が逆だよ』

 


これを聞いてマイケルはハッとしました。自分は誰の芝刈りもせずに声がかかるのを待っていただけだったんじゃないか、自分が働いてはじめて対価というものは得られるんだ...。それ以来、彼は報酬よりもまず、一つ一つの仕事に最善を尽くすようになったそうです。


今でこそ彼はハリウッドの映画監督のコーチなどをしている人ですが、書斎の壁には『不安なときには芝を刈れ!』と書かれた紙が、今でも貼ってあるそうです。彼の原点、初心なのでしょう。



この不況の中、先細りを心配したり、根拠のない不安が押し寄せて来たり...色々ありますよね。


ーいま自分ができる(やるべき)事をベストの形で提供する

ーそれがあって初めてそれに見合った報酬が得られる


どうでしょうか。


報酬にとらわれて自分を見失いそうになったら、是非思い出したい言葉です。


       ”When in doubt, mow lawns!”


天然素材のコーチ

  • 2009.10.20 Tuesday
  • 15:40
 今朝、ある魅力的&言葉が豊富なコーチと話していて言われました。

「くみさんって、無添加・無着色、天然素材みたい」
「へえっ〜〜〜〜」と私。

自分のことって見えないもんです。で、続けました。

「それって無印良品みたいなやつ?」
「ちがう、もっと紀伊国屋においてあるようなやつ...」

これで妙にゴキゲンになった私(←アホかっ)。私の好きな言葉は『洗練・シンプル』ですので。ホホホ

無印の商品はかなり好きで使わせていただいているが、紀伊国屋というともっと”高級感”が漂うではないか。。。でも無添加・無着色のかつおだし、もあるしね。

何だか支離滅裂になってきましたが、自分を客観的に見る方法としてとっても簡単な方法があるのでご紹介します。

・「私って動物にたとえると何?」「それってなんで?」と気のおけない友  人に聞いてみる
・「花にたとえると何?」「なんで?」でもいいでしょう

ひとつ注意すべきは、ちょっと距離のある人だと遠慮して、美しい動物や強そうな動物を無理して言ったりするので、これは正直に遠慮なく言ってくれる人を選びましょう。

意外と自分が思い描いている動物像(どんなんや〜)と食い違っていたりして、びっくりしたり関心したりするかもです。



















コーチ・ボブとの時間

  • 2009.10.14 Wednesday
  • 12:05
前回ボブと出会った、トンネル抜けられた、の話を書きましたーではどんな時間があったのでしょう...?

ボブと出会った頃の私は、(京都で恋におちてサンフランシスコ移住まで決心した男性との生活がうまくいかなくなり→)生まれて初めてのひとり暮らしの淋しさを味わい、仕事ではポケモンビジネスに追われ山のような仕事量をかかえ、急成長する会社についていけない社員のグチ・泣き言を聴き...自分が泣きたいのを我慢しながら社員を応援しているような日々でした。自分はいったい何をしたいんだろう?このままじゃだめ、でも他に何ができる?と負のスパイラル思考にぐるぐる巻きにされていました。


"Tell me about yourself..."

ニコっと笑いかける顔の目だけはとても真剣で、ああこの人は私の話をハラ括って聴こうとしてくれている...と瞬時に感じました。深呼吸してどこから話そうかと大まかなあらすじを決めて..."転職したいんです"と言うつもりが、口をついて出た言葉は

"I'm so lost. I don't even know where to begin..."ー迷子のようで、どこから話し始めていいのかもわからないんです。

ボブは"Oh?"と言ったきり、温かい目だけ残して黙る。

しばしの沈黙...。

この間、私の頭はものすごいスピードで回転し、はじき出した答えは『自分をこの人にあずけてみよう、一切合切話したら何か見えてくるかも...』でした。

そしてアメリカに来るにいたった事からボブのオフィスのドアをたたくまでの事を、一気に話しました。ボブはその間、ボロボロ泣きながら話す私にディッシュを渡してくれた以外は、一切私から目をそらさず口もはさみませんでした。

想像してみてください。そのときの私の気持ち。。。

リスペクトされている気持ち、誰にも話せなかったことを言えたときの解放感、自分の苦しみを共有してくれる人がいる安心感。。。

人に”ありのままを聴いてもらう”ってこんなに大切なことやったんや、としみじみした気持ちで家路についたのは言うまでもありません。次回のセッションの約束をしたことで、この安心感は持続し、気持ちがかなり落ち着きました。この時に得た”ひとりじゃない”という確信は、負のスパイラルにいる私にかなり元気もくれました。

コーチから聴かれた質問。。。

どんな時に自分は自分の軸が保ててると思う?
どういう過去の体験が、今の自分をひっぱり上げてくれると思う?
自分の直感の声、身体の声、何と言ってる?
どうやったらその声を持続させることができる?

生まれて初めて問われた質問の数々。。。うまく答えられないときの方が多かった記憶がありますが、それでも必死で考えたり、体感覚で思い出しているうちに言葉になっていきました。私が答えに四苦八苦しているときは、コーチは呼び水のような言葉をくれたり、質問の言い換えをしてくれたり、あくまで”私から出て来る言葉”に重きをおいてくれました。

このプロセスではっきりしたことは、

自分らしく生きるために必要なこと(ニーズ)
元々自分に備わっている強味
誰のものでもない自分なりの、大切にしている生き方・基準(価値観)

でした。そしてコーチとの定期的な対話を通して、知らず知らずのうちに『自信を取り戻し→それの確認作業』をしていたのだと思います。この三つは以後、大きなブレを防ぐための防波堤となってくれたし、道案内もしてくれました。

いま胸をはって「人が好き、挑戦が好き、人の役にたちたい」と言えたり、凹むことがあっても「私はだいじょうぶ!」とムリなく思えるのは、コーチとのやりとりを通して『私ってどんな人』を明確にできたからだと確信しています。
























メルマガ20 ”コーチ・ボブとの出会い”

  • 2009.10.08 Thursday
  • 14:57

配信日:October 8, 2009



皆さんには自分の人生を大きく変えた出会い、ってありますか?


私は20歳の頃からなぜか、”将来結婚して子供ができたりしても、’私だけの世界’は常に持っていたい”という、まるで根拠のないビジョンのようなのものがありました。夫も子供も入ってこない世界。そしてそれはいつしか自分が本当にやりがいを感じる仕事を持つ事だ、という確信に変わっていきました。


何があっても『小林久美』は失わない、という想い。


そんな私ですから、はり切って24でアメリカに渡って9年後、プライベートでもキャリアでも先の見えない暗いくら〜いトンネルに入った時は、本当につらかった。先が見えない怖さ=自分が見えない怖さ、との闘いです。やりがいを感じる仕事どころか夫も子供もいない状態。ぽつん、とひとりのサンフランシスコ。


そんな時、友人がキャリアコーチのボブを紹介してくれたのです。ドキドキしながらボブの部屋をノックすると...ヒゲなしサンタのようなコーチが満面の笑顔でドアを開けてくれました。座り心地の良いソファに座って何が始まるんだろう〜!?と期待と不安で胸いっぱいの私にひと言、


”Kumi, tell me about yourself...” ー あなたのこと、聴かせて下さい


え、私のこと、話していいんですか?

私のこと、聴いてくれるんですか?


9年間のがんばり・緊張・落胆...それは堰を切ったように話しました。ティッシュでぐしゃぐしゃになった顔をふきふき、あっという間の1時間。それから毎週ボブの元へ通い、自分をしっかり見つめ直す時間が始まりました。


人に”ありのまま”の自分を話せる、遮られることなく聴いてもらえるってこんなに気持ちの良いことなんだ...あの日の、深い深い開放感は今でもありありと想い出せます。


自分をまっすぐ見ていてくれる人がいる

自分を”ありのまま”受け入れてくれる人がいる

自分を常に応援してくれる人がいる


あの時ボブに出会っていなかったら、あれほど早くトンネルは抜けられなかったでしょう。


私もボブのような仕事がしたい!その一心で今の私がいます。


発信、はっしん!

  • 2009.10.04 Sunday
  • 11:13
 私は30代の頃、アメリカでモーレツに稼いでた時期があった。だから子供を生んで仕事辞めたときも、その貯えから生活費は半分入れていた...これは今から思うと自分の”私だって稼げる”というプライドから。でもさすがに貯えは永遠に続くわけはなく、4年前日本に夫の仕事で戻ってきたときは”食べさせていただく”状態に。これは想像以上にきつくて、夫婦のバランスが変わったりしてケンカもした。それがバネとなりまあ今にいたるのだが...

その娘ももう7歳。だいぶ手が離れてきたとは言え、まだまだママの膝が恋しいお年頃。私は彼女をまっとうな人に育てることも社会貢献になる!と信じて育てているし(笑)、何と言っても愛おしいので、やっぱり彼女にはキチンと接していたい。すると、自然、私の行動範囲はかなり限られて来て、またまた上記の”プライド”みたいなものが頭をもたげてくる...というジレンマの繰り返し。頑張って仕事している夫の事も応援したいしね☆

子供が帰ってきたときにはおやつの一つも作って待っててやりたい、でもバリバリ仕事もしたい。

このジレンマは住み込みのベビーシッターさんでもいない限りかなり難しい(夫婦ともに頼れる実家はかなーり遠い)。

で、考えた。じゃあ地元で私のやりたいことってできない?

この半年ほど、コーチ相手にぶつぶつ言ったり、自分に問い続けたりしている内に、少ーしずつではあるが形になってきたことがある。まだ今の時点で何が、と言い切れる状態ではないのだけれど、「子育てが一段落した、アラフォー女性のイキイキづくり」みたいなものが。

こわかったけれど、この人はわかってくれるかも...という人に自分のやってみたいことを話してみたら思わぬ共感・応援がかえってきたのだ...感激。


勇気だして発信するって大切。まずは言ってみる、からなんだね。


またひとつの形になったら、ブログで書かせていただきますね〜。

乞うご期待!?

みなさま、素敵な日曜を。。。










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