メルマガ23 "ミシンの伝言"
- 2009.11.27 Friday
- 12:17
私はよっぽどジャジャ馬に見えるのか、よく編み物が趣味だと言うとのけぞる人がいます。毛糸はミスしてもすぐにほどけるところが、大雑把な私にはピッタリで、ゼロから創っていくところも大好きです。
それに反して苦手は裁縫。高校生のときにスーツの上下を縫わされた時は、毎日居残り組で泣きが入りました。どんなにひっぱても間違って切った布は元に戻せないし、ピシッと角も合わせられない私...。
この体験がトラウマとなり、娘が幼稚園や小学校に持って行く数々の袋の類いは全部手縫いでやってきました。『手縫いが私のこだわり..』と自分に言い聞かせて。
ところが先月、ハロウィンの仮装で娘が ”こうもりさんになる!”と言い張り、その大きな羽を全部手縫いした後は、さすがに「ミシンがあったら10分で終わったのに...」と痛い後悔。そこで自分の意地に決別し(大げさな...)、トヨタ製のミシンに見えないミシンを遂に買いました。真っ黒でオシャレなデザインだから、楽しげで昔の暗い想い出は甦って来ません。ははは。
買って得たことは、テクノロジーが驚異的に進んでいて、スイスイ縫える私と意外にも裁縫を楽しむ娘との創作時間。「なんや〜、これやったらもっと早よ買うたら良かったあ」と言うのが私の第一声...。さすがにスーツを縫おうとは思えませんが、苦手意識からもかなり解放されて自分の”アホくさい意地っ張り”を痛烈に味わった反省体験でした。
こういった”自分の思い込み”で損しているかも...とうすうす感じていることけっこう身の回りにありませんか?
『意地とこだわりは似て非なるもの』
自分を削るか豊かにするか、師走の声を前に色々と考える今日この頃です。
- メルマガ(抜粋)
- -
- -