メルマガ79号より抜粋:『イケンとケンカ』
- 2012.04.27 Friday
- 13:32
配信日:April 27, 2012
『イケンとケンカ』
ここの国(アメリカ)のひとは、本当によくイケンの言い合いをします。
高校の留学時代、初めて親しくなった友人の家にディナーに呼ばれたとき
のこと。ごはんを食べながら、友人とお父さんが第二次世界大戦の話しを
きっかけに政治討論を始め・・・最後には民主党と共和党、真二つに
意見が割れて・・・ヒヤヒヤしたことは今でも忘れられません。
高校生が親と政治の話しを喧々ガクガクやれるのも凄いと思いましたが、
家族の中でもこれほどまでに主張し合うのか…と驚きました。
(もちろんこんな家庭ばっかりじゃありませんが)
そして水と油は決して交わることなく、それぞれの存在を尊重して
話しは終結。全くあとくされがない、と言えば嘘になりますが、
「アナタはそーなのね、私はちがうけど」でおわり。チャンチャン☆
ところかわって・・・
日本の幼稚園で卒園式の後に、親が企画する謝恩会委員になったときのこと。
みなさん大事な子どもの大切な想い出のために、色々と意見が出て白熱・・・
ところがところが、どうやら討論ではなくて、ケンカの匂いが強い。
「あの人はいつも私の反対ばっかりする」とか「私が嫌いなの」とか。
はたまた「先生の前で目立とうとしている」とか・・・トホホ
そこで皆さんに言わせていただきました。
「あのサ、ここは謝恩会というイベントに対して健全に意見を出し合って
いるのであって、個人攻撃とか人格否定をし合う場じゃないよね。そこを
間違えないように話しを進めようよ」とーー
どれほど分かっていただけたのかわからないけれど、ともかく表面的には
その場のゴチャゴチャは納まりました。(もっとも、子どもが絡むと、
どこの国でも同じようなことになるのかも知れません・・・笑)
ーー意見交換とケンカは似て非なるもの。
何かに対してそれぞれの考え方を交わす意見交換、
お互いに感情がむき出しになって攻撃し合うケンカ。
意見を言い合っていて熱くなるあまり激情が出て来ても、それはその人達の
間にある”何か”に対してであって、互いの人格攻撃とは違います。
そこのところを自分でキチンと意識して、
色々な人と上手くコミュニケーションをとっていきたいですね。
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