メルマガ98号コラムより『自分のため相手のために、本気で怒っていますか?』

  • 2013.02.22 Friday
  • 11:24
 

配信日:February 22, 2013




『自分のため相手のため、本気で怒っていますか?』



先日、ヨーロッパの研修会社のエージェントから、仕事の打診メールが来ました。

そして、そのメールを読んで私は心底嬉しく感じました。


もちろん新しいチャレンジングな仕事は嬉しい、でももっと嬉しかったのは

彼女のメールの内容が、仕事を受ける私の身になって書かれていたことでした。


実はこれには先日談(笑)があり・・・



去年7月、このエージェントから日本企業への研修の依頼がきました。

彼女から届いたメールには、参加者の人数と抽象的なテーマ、日時、私への

支払い金額のみ。「じゃ、あとお願いね。私、他のもっと大きい仕事で忙しい

から」という態度が明らかに行間から読める様な内容でした。


詳細は割愛しますが、何度メールを交わしても、彼女のその態度はいっこうに

変わらず、こちらが準備期間の延長(課金)を要求すると、「じゃ、依頼先に

それ、伝えるから」。「・・・・・・」ガキの使いと変わらぬその仕事っぷり

に私は怒りました。エージェントは講師料の数倍を取っていくというのに、

企業と講師のあいだを数回メールでやりとりするだけで、いいのかと。


”もう少し研修する側の身になって情報がほしい”と少し厳し目のメールを

出したら、初めて、しかも夜の9時に電話がかかってきました。


そして何かと言えば依頼先のせいにしようとする彼女と話す内に、私の中で

その数週間おさえにおさえていたものが沸々と湧出、そして大爆発☆

ひさしぶりに本気で仕事仲間を怒る、ということをしたのでした。


リビングのソファでくつろいでいた時に電話を受けたもので、となりで本を

読んでいた娘の身体がビクッッッとし、部屋に入って来ようとした夫が

歩く格好のまま固まってしまったほどに...



あとで振り返って思いました。


私が怒りの鉄拳の最中、本気で彼女に伝えたかったことは二つ。


ーいかなる仕事でも、講師とエージェントは二人三脚ということを忘れるな!

ー「あんた、そんなんではアカンで!もっと”プロの仕事”をせんと!」


ということ。


こんなうるさい講師はクビにしようと思われてもいい、と心底思いました。

翌朝、彼女とその上司から長〜いお詫びのメールが届いていましたが、

「次の仕事で(契約を)続けるかどうか考えさえてもらう」と返事をしました。


そして今回のメールだったのです。


あの後、彼女の中で何が起こったのかは知りません。

ただ、彼女が良い仕事をするようになり、私もやり易くなったことは確かです。



何も、皆なで怒り合いましょうというのはありません(笑)

たとえ”怒り”という力を借りてでも、自分が本当に正しいという思う事は、

本気で伝え合う責任が私たちにはあるのではないでしょうか。



そして、私が道を踏みはずしそうな時には、正面から怒ってくれる人が

いてほしい、それを受け入れられる器でありたい...と思った出来事でした☆


メルマガよりコラム抜粋『無言のコミュニケーション』

  • 2013.02.08 Friday
  • 12:30
 

配信日:February 8, 2013




『無言のコミュニケーション』



お正月をNYで過ごしシアトルに帰ってきたら、1通の便りが日本から届いて

いました。娘が2年半お世話になった幼稚園の園長先生からでした。


毎年お年賀はやり取りしてきたので封筒???と思って開けてみると、

幼稚園で長く飼っていたラブラドール犬の”アイビー”が去年死んたこと、

そして彼が園児やその親達に与えた影響などについて深く感銘を受けたこと

がワープロ文字で書かれていました。


この幼稚園は自然を大切にし、泥の中パンツ一枚で思いっきり遊ばせるような

ところが気に入って選んだのですが、園庭には大きな犬がウロウロしていた

のでした。「え?幼稚園に犬?」と最初は誰もが驚くのですが、よくよく

見ているとアイビーは園児のあいだに入って大活躍をするのです。


まだ乳離れのできていない子ども達は、アイビーとの無言の交流でとても

気持ちが落ち着くのを何度も見ましたし、庭にそそう(?)をしてしまうと、

皆な大笑いしながらスコップで庭の隅に穴をあけ埋める、

こけて泣いている子には鼻でつつきにいったり、背中にのせてあげたり...


園長先生のお手紙には、アイビーが老衰で死んたときは何日も園庭に弔問の

長蛇の列ができたのを見て、心底びっくりしたとありました。通園児童の

家族だけではなく、何年も前に卒業した子ども達と親が来ては、アイビー

がしてくれたことを口々に涙ながら語ってくれたのだと。

そして、アイビーの無言の貢献に心から感謝すると...

(ちなみに先生はこれからアニマルセラピーの勉強をなさるそう)



私たち人間は、幸か不幸か言葉を話し、人とのコミュニケーションを言葉で

とり合う存在。


でも、


だまって傍にいる、だれかを見続けることでそれはそれは豊かな交流が

持てるのだということを教えてくれた、アイビーと園長先生のお手紙でした。


実は今、これを書きながら涙が出てしまうほど、私の中でもアイビーの

存在は大きかったとしみじみ...アメリカ帰りの風変わりな親子をジャッジせず、

無言で温かく迎え入れてくれたのがアイビーだったのです。



どうでしょうか。


声を大にするだけではない、そんなコミュニケーションのあり方・・・

ときにはちょっと考え実行してみませんか?


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