メルマガ115号コラムより「白紙で聴けるのか!?」
- 2013.11.22 Friday
- 13:55
配信日:November 22, 2013
『白紙で聴けるのか!?』
先日読んだ本に、
信頼とは、相手をそのまま受け入れようとすることから始まる。
先入観や印象は一時忘れて、”この人のまま受け入れてみよう”と
思うのだ。
という文章を見つけ、膝を打ちました。
というのも、これまでコミュニケーション講座でコーチングの「聴く」を
扱う際、「白紙で相手のことを聞きましょう」と私は習い、また自分も
そのように教えてきつつ…いつも、人って本当に”白紙”になれるのか?
という小さな疑問が頭に残っていたのです。
そうか!
白紙になろうとするのではなく、”この人のまま受け入れよう”と相手に集中する
その姿勢が、自然に聴き手の反応を消し白紙に近い状態にさせていくのだ☆
と思い至ったのでした。
大げさな言い方に聞こえるかもしれませんが、
ある意味、そこは聴き手の意見など入る余地のない”聖域”なのです。
二人が一人の世界をできる限り共有しようとしている領域、ですね。
そしてそのプロセスが信頼関係を築いていく。
人は感情動物。一昔前のお侍さんならともかく、私たちは何か物事を見聞きした
瞬間に心は動きざわめき、表情は変わります。それも知りつつ感じつつ、
「ああ、あなたはそう思う/感じるのですね」と全面的に受け入れるということ。
これを書きながら出てきたメタファーは:
二層のフタのない箱が胸の中にあって、手前の小さい箱に、その瞬間に
でてきた自分の反応をすっと入れてフタを閉じる。そして外側の大きい箱に
相手の反応を入れてそのままの言葉で泳がせる感じ・・・想像できます?
よけいややこしくなったら”ゴメンちゃい”ですが(笑)、
私が言いたいのは、ムリに白紙になろうとする必要はないということ。
この人と同じ気持ちになってみようと思うその姿勢が第一ということ。
これは言うは易し、ということは私も体験上重々承知していますが、
自分でやろうと決めて少しずつ繰り返していけば、必ずできます。
--- あなたは今、周りのどの人と信頼関係を築きたいですか?
まず、その方から始めてみてはどうでしょうか。
- メルマガ(抜粋)
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