メルマガ131号コラムより『国境をこえて・・・』
- 2014.07.26 Saturday
- 10:00
配信日:July 25, 2014
『国境を越えて・・・』
私が高校三年でペンシルベニア州に語学留学したのが1982年(ひえ〜!)、
ちょっと引き算をするのがこわいような年月が経ちましたが、当時お世話に
なったホストファミリーとはまだクリスマスカードのやりとりで繋がっています。
先日、珍しくペンシルベニアのお母さんからメールで一つの招待状が届きました。
そこには、「結婚50周年記念のパーティーをするので一緒に祝ってください」
なるメッセージが夫婦の写真とともにあり、二人の元気な姿にほっとすると共に
当時のことを色々想い出してジワ〜ン。
フィラデルフィア空港に一人到着した17歳の私を優しい笑顔とハグで
迎えてくれた家族。お母さん手作りの巨大なアップルパイで到着祝いした夜…
ネイティブの英語についていけない私に、つきっきりで宿題を一緒に
やってくれた妹と弟…
友人に誘われて学校をさぼろうとした時、叱られたこと…
どれもこれも私にとっては、宝のような、そして背骨に入っている想い出。
あの時間があったから、今の私があると確信できる12ヶ月でした。
2011年の大震災の時にも、「宇治の実家の家族全員連れて、今すぐアメリカに
来なさい。あなたの家族が寝られる場所は必ず用意するから!」と真っ先に
メールをくれたのもこの両親でした。
”・・・残念ながら50周年のお祝いには行けない”と娘の写真を添付して返事を
出したら、「あの頃のあなたにそっくり!」とすぐに返事が来て、またジワ〜。
そして思うのです。
本音をだして付き合えば、愛情が自然に湧いて、国境なんて越えられるんだなと。
最近、自分の名刺に「国境なきコーチ 〜世界を見すえて、日本」という
文字を入れたのは、”人はひと、喜怒哀楽や愛情は基本どこでも同じはず”
という信念があるから。
戦争をやっている国を見ろ、甘いことを言って…と思われるかもしれません。
でも。これからもチャンスあらば、国境を越えて人と繋がれるコーチでいたい、
そういう形で社会に貢献していきたいと私は思っています。
それが、全く知らなかった17歳のアジア人の私を、深い深い愛情で育み
今も愛し続けてくれているアメリカの両親への恩返しでもあると思うから。
あの時にできた信念を大切に活かしていきたい...と改めて思った7月です☆
- メルマガ(抜粋)
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