- 2014.10.25 Saturday
- 10:01
配信日:
October 24, 2014
『ALONE TIME』
アメリカで暮らしていた時、よく「私には今、ALONE TIME(ひとりの時間)が必要なの」
という言葉を聞きました。
それまでは“alone”という言葉に、なんだか孤独な淋しい印象が付き纏っていたのですが、
そうか!こういう使い方があるのかと、初めて聞いた時、とても印象に残ったのを覚えています。
そして皆さんに質問です:
-- あなたはALONE TIME が必要な人ですか?(たまにいらないという人もいる...)
-- 必要なら、どういう形でALONE TIME を実現していますか?
-- 必要なのに実現できていない場合、周りのどんな影響(社会通念や誰かの声、セルフイメージ等)
を受けていますか?
私の場合・・・
最近、周りにいる友人達がジムに通い始めたりマラソンに参加するために長距離ジョギングを
始めたりしている影響と、体力を蓄えるなら今!という内なる声がしたのとで、約2ヶ月ほど
前から『週一回泳ぐ』ということを始めました。
近所の生涯学習センターの温水プールで、繁華街のある駅とは反対方向のため往路は静か、
面倒な手続き等も一切なし。行きたいときに最長2時間まで400円で泳げる、という
不定期スケジュールをこなす身としては、ピッタリの居場所です。とても2時間は泳げませんが(笑)
当初の目的は「動くことで身体を中から温める」「コアマッスルを鍛える」ということでした。
前に一度、スイミングを断念したことがある自分としては不安があったのですが、やってみると
思っていたより長い距離、しかも今回楽しく泳げるのはなぜだ!?・・・で、考えました。
今の私には「外界の音が聴こえてこない時間」が嬉しいのだ、ということに気づいたのです。はは
どんだけ外界の音に惑わされているのやら・・・汗
変な表現ですが、泳いでいる時は真空状態の中にいるような、宇宙服を着た時のような感じで
(って両方ともやったことないけれど)、頭も身体も空っぽになる、聴こえるのは自分の呼吸のリズムのみ。
そして陸に上がると何かがリセットされている...それが今の私にとってのALONE TIME なのです。
人によっては図書館やカフェ、車を運転している時間やお風呂、趣味に没頭している時間などなど、
ALONE TIME のあり方や持つ目的はさまざまだと思います。
カレンダーの空白が気になって予定を入れる前に、
「NO」と言えず引き受けて、パンパンになっている時に、
日常からちょっと出てみたい時に、
ほんの少しのALONE TIME、工夫してつくってみてはいかがでしょうか?
- 2014.10.11 Saturday
- 08:52
配信日:October 10, 2014
『WHOLE(全体)で診る』
私は自分のメンテナンスのために月に1〜2回のペースでハリに通っています。
信用する友人に紹介していただいたこの先生、せっかちなのだが(笑)実に名医。
それぞれ4つのベッドに寝ている患者さんの間を、絶妙なタイミングを見計らって
グルグルと周り、違うところにハリをさして灸をしていかれます。
アシスタントの方が「先生、次、2番さんどうしますか?」と言われると瞬時に
「次は仰向けにしてあげて、少し脚にマッサージ...」というように違うベッドの
傍からカーテン越しに指示が飛びます。
頭の中にはっきりと、一人一人の患者さんの治療の地図というか筋道が描かれて
いるのですね。そしてその指示の間に世間話や親身なアドバイスなどをしながら
さりげなく勇気づけをしておられる姿は実に驚異的です。
先日のこと。胃もたれが中々とれないでいた私、先生のアドバイスに従って
食生活を見直し、「朝から濃いミルクティーを飲むのを断念したら随分ラクに
なりました」と先生に報告したところ、喜んで下さりこう仰ったのです。
「症状だけ診ていたのでは、本当の治療はできないもの。その患者さんがどんな
生活をしているかつぶさに聞いておいて、その人を取り巻く生活全体から
症状の原因を考えていくことが大切なんだね。家族関係や好き嫌いとかね...」
そして私は同時に思いました。
患者さんが、“この先生になら全部話してもいい”とか“聞いてほしい”と思える
ようにすることも名医の一つなんだ...と。
全体を見ること、これはコーチも同じです。
-早く昇進したいのに...
-うまく自分のことが伝わらない...
-チームメンバーの気持ちがわからない...
そんな時、その問題だけにスポットを当てていてもダメなのですね。
その人を取り巻く“全体のこと”を聴く、それについてどう感じているのかも聴いてみる。
そして自分の直感や五感を使って想像し、相手に投げてみる。
想像がはずれていてもOKです、それによって相手はまた反応し考えを深めていけるから。
一見遠回りに見えますが、この全体プロセスを経ることで、どうしてそういう事が問題に
なっているのか、なんのためにそうしたいのか?といった根本原因/意図が明らかになり、
色々な問題が自ずから解決に向かうことも少なくない、というのは私の実体験でもあります。
ある方の問題・課題で困っておられる方は、その人の周りでは何が起こっているのだろう?
どんなことがあり、何を考え感じたのだろうか?と全体に興味を持ち、相手が話したくなる
ような姿勢を意識されてみてはいかがでしょうか。
話は戻って・・・
ハリの先生の診療所は駅前にあります。私は朝早く出かけるときも遅く帰宅したときも、
診療所の前を通る度に、心で先生に「行ってきます」とか「今日もがんばったよー」と
手を振っています。
私も誰かにとってそんな存在になりたい・・・と日々、精進中でありマス☆
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