メルマガ154号コラムより『みんなちがってほんとにいいのだ』

  • 2015.08.29 Saturday
  • 10:39
配信日:8月28日

*以下の記事はシアトル滞在中に書きました



『みんなちがってほんとにいいのだ』
 
 
今年も恒例のアメリカの空気を吸いに戻ってきました。今回はシアトルで
夫の家族と合流。この地は三年前に家族で一年間暮らし、その間に娘に
大きな影響をくれた土地・・・私達家族にとって、とても想い出多きところ。
 
今この記事は滞在2週間を過ぎたあたりで書いていますが、時差ボケも無事
直り、シアトルの“生活”にすっかり慣れた毎日。
 
そして改めて思うことは、
 
ここは「みんなちがってみんないい」という文化がしっかり根ざしている場所
であるということ。もうおかしいくらい何でもアリ!なのです。
大人も子供も着たい服を来て、話したいことを大声でしゃべり、やりたいことを
好き勝手に全く飾らずにやっている。のんびり、だけどリベラルな土地柄です。
 
違うのが当たり前だから、誰も「みんなちがってみんないい」と言う必要がない
のです。そしていつの間にか私も影響され?全く外も内も飾らなくなります。
 
 
飾らないと言えば、先週知り合いのサラの家に招待されたのですが、着いてみると
お台所はきれいなまま。結局皆んなでキッチンに立ち、野菜をきったりいためたり。
しかもワイン飲みながらワーワー喋りながらやるので、簡単な肉野菜炒めを作る
のに1時間かかりました(笑)。
 
”のんびり、だけどリベラル”を地でいく彼女は、40代はじめの頃、中国から
赤ちゃんを養女に迎え、数年後また別の赤ちゃんを養女にして、ひとりで娘二人を
立派に育ててきています。しかもこの7年間は、アジア各国からの留学生を毎年
ホストし面倒をみているのです。「だって、どこにも行かなくても知らない世界の
ことがわかるし、何より楽しいのよね!」とケロッ。
今年はインドからの留学生が到着したばかりでした。
 
一つ屋根の下に、もとは別々の家族から来た4人が仲良く暮らしているのを見て、
愛情があれば何だってできるんだ〜と思えてしまう、不思議なパワーを感じました。
肌の色も母親も出身地もみんなちがっても大丈夫なんだよ...と。
 
なんでこんなことができるのだろう?と観察していると、母親(リーダー)である
サラが、生きていくための哲学や価値観をしっかり持ち、ここは!と思うときには
しっかり丁寧にそれを子ども達に伝えているということに気づきました。
 
下の娘がワガママを言うと、サラの顔が急にしまった顔になり、しっかり娘の眼を
みて「この家のルールとは。それはなぜか」をブレることなく伝えていました。
だから娘達は拠り所を分かっているし、居場所をしっかり持てているのですね。
 
女手ひとつで、という表現がありますが、そこに悲壮感は全くなく、むしろ強さを
しみじみと感じた一日でした。みんなちがってみんないい、を地でいく力強さを。
彼女の家で暮らせる子ども達は本当に幸せだなあと思います。
 
アメリカに来ると面白いのは、こういう日本ではあまりないような出会いに
出会えることでしょうか。
 
これからも、普段はあまり交流のない分野の人達と関わり、そこから自分に起こって
くるだろう反応や変化に向き合い成長し続けていきたい...と改めて感じた夏でした。
 
皆さんも、そんな機会があれば、勇気を出して交わりぜひ楽しんでみて下さいね!
 

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