メルマガ188号コラムより『ためたら、アカン!』
- 2017.01.28 Saturday
- 10:17
配信日:January 27, 2017
『ためたら、アカン!』
あっという間に1月も終わりそうな勢いですが、読者の皆さんにはいかがお過ごし
でしょうか。
昨日、近くの公園を歩いていたら、白梅が咲き始めていました。
いつものこの季節になると、秋から冬にかけてじいっと硬い幹の中で芽吹きへの
準備をしてきていた木々に元気づけられ、感謝の気持ちでいっぱいになります。
そして同じ”硬い姿”で別に思い出したことがありました。
暮れのあわだたしい季節、朝の満員電車で誰が何を言ったのか、シーンとした車内で
突然、「俺に指図するなッ!」と怒声が響いたのです。「へ?」と読んでいた本から
目をあげれば、サザエさんの波平さんのような後姿の男性が近くの背の高い男性に
向かって仁王立ち、頭からは湯気が・・・幸いどなられた男性が「あ、ども…」とか
何とか言って引き下がり、そのまま車内はまたシーン。
そして思いました。
その怒鳴った男性はもしかしたら、“家でも職場でも指図ばかりされているのかも…”
そしてつい我慢できずに車内の見知らぬ人に何か言われた瞬間、溜め込んでいた
怒り悲しみが噴出したのではないかと。
...これは単に私の推測ですが、彼の頑なな姿を思い出すとそう外れている気がしません。
そしてそのあと、車内でつらつらと思ったことがありました。
私たち大人は "オトナ"という仮面、XX企業の〜長、母、その他もろもろの役割を担って
生きている部分が多くありますが、その下にある“生で素の気持ち”はないことにしては
いけないなと。そこばっかりだとナルナルになってしまいますが、自分の脆さや淋しさ、
はたまた誇りや嬉しさ・・・をしっかりわかり、時にはそれを誰か受け取ってくれる人に
アウトプットする必要がある、と。
電車の波平さんのことを思うとき、私の中では「声を上げる迷惑な人」ではなく
「つい声が出たさみしい人」に思えてならないのです。
もし溜め込んでいる感情や気持ちがあったら、“素直に出してみる”ということ、
意識しておきたいですね。
そうすることで、春には自分らしい花を咲かせることが可能になる気がします。
- メルマガ(抜粋)
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