メルマガ196号コラムより「問いかける授業」
- 2017.05.27 Saturday
- 10:34
配信日:May 26, 2017
『問いかける授業』
4月のメルマガに、娘の都立高校の入学式で聞いた日本史の先生のスピーチに痺れた〜
と書きました。先日ご飯を食べながら、どんな授業なの?と娘に聞いてみたらば・・・
「縄文、弥生、奈良、平安ではどの時代が、一番人種差別が激しかったか?」
をそれぞれ自己学習してきてグループで討議、クラスに発表をしたそうです。
これを友人知人に話すと、歴史に”覚え”がある人は聞いてもいないのに(笑)、
持論をとうとうと語り始め、最後に必ず「そんな授業を受けてみたかった!」と仰る。
(日本史といえば、年号と流れと人物名を覚えるのに精一杯な私でした・・・)
この討議には、人種とは?差別とは?各時代の背景と価値観は?などなど
かなり自分の頭で考えていないと参加できないわけで、我が家でもご飯を食べながら
喧々諤々の議論となりました(私は自分の歴史認識の曖昧さを思い知ったのだが、
娘は家に帰っても授業の続きが始まって食傷気味の様子であった。泣&笑)
そして思うのは、
ほっておいても人が話したくなるような、“人の思考を刺激する問いかけをする”
ことの大切さでした。そのためには、常に自分が自分に問いかけていないといけない。
子育て、友人からの相談、部下育成、チームの連携・・・全ての関係性において
とても重要なことではないでしょうか。
人は問われると、いやでもそれに対しての回答を探し始めます。
正解・不正解のない世界で、どれだけ自分なりに思考し自分なりの言葉で伝えられるか。
「問いを持ち続ける」ということは、目まぐるしく変わっていく現代のサバイバルスキル、
と言っても過言ではないような気がしています。
後日談として。
最終的に娘のクラスでは様々な討論の後、「平安時代が一番差別が激しかったのではないか」
という意見が多かったようです。
How about you?
- メルマガ(抜粋)
- -
- -