メルマガ202号コラムより『あれも、これも。』
- 2017.09.23 Saturday
- 11:10
配信日:September 22, 2017
『あれも、これも。』
この夏、暇があるとページを開いてツラツラと読んだ本がありました。
「オリーブ・キタリッジの生活」という短編が連なり一つの長編となっている小説です。
(著者:エリザベス・ストラウス)
オリーブという白人女性が主人公なのですが、「妻・母・高校の数学の先生・近所の
おばちゃん・義母…」といった彼女の持つ色々な顔が様々な人物を通して描かれています。
各短編の中に、時には彼女が主人公やナレーターで登場したり、ほんの脇役として登場
したり。そして読み進むうちに、オリーブという人物が浮き上がってくるというお話。
やたら怒りっぽかったり
情に厚くて勇気があったり
きつい事を言うので煙たがられていたり
感情のアップダウンが激しくて嫌厭されていたり
あなたに出会うことで人生が救われた...と思われていたり。
・・・私たちは誰もが生きていると、こういう形でいろんな顔を見せているのですよね。
私はあまりフェイスブックやその他SNSが得意な方ではないので(一つ一つ、一人一人
にぐっと感情移入してしまいヘトヘトになったり、ザワザワしたりで非常に疲れる…笑)
マメに昔の関係を掘り起こしたりはしていないのですが、
それでも何十年かぶりで繋がった“昔の小林久美” を知る友人からは、
20代の頃からオマエは全力だった、とか
大学生の頃から仕事を一生懸命開拓しようとしていた、とか
大切な話をしている時に限って、ボトボト飲んでるものをこぼした・・・とか(笑)
彼ら自身の言葉で、率直に語ってもらえるのはありがたいなあ〜と感じています。
中学高校の頃、自分がどういう人間なのかわからなくてとても悩んだ時期があり、
「八方美人」と言われて傷付いたことがありました。今振り返ると、”思春期ってそんな
もんでしょ”ですが、大人になった今、私が仕事でもプライベートでも相手に見せている
一つ一つの顔には"authentic (本気・本物)"でありたい・・・と思う今日この頃。
気のおけない昔の友人たちには「またそんな青臭いこと言うて・・・」と笑われるかも
しれませんが、これを書きながら、少なくとも「この人は信じていい」と思われたいな
と思っていることに今、気づきました。
あなたは色々な顔の下に、どんな「素」を相手に感じてもらいたいですか?
- メルマガ(抜粋)
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