メルマガ212号『プロセスを信じる』
- 2018.02.24 Saturday
- 10:19
配信日:February 23, 2018
『プロセスを信じる』
私は欧米の映画が好きで、よく昔のものや最近のものも観るのですが、ひとつ
気がついたことがあります。
最近のアメリカの映画は、展開が早い・説明が多い・結末がはっきりしている、のに対し、
昔の映画は、会話や筋の展開がどこかゆったりしていて、ものすごく中途半端な気持ちに
させたまま意図的に終わっていることがある・・・と。プロセスが違うのですね。
観る側としては、最近のやり方のほうがスッキリ&安心できるのですが、私は個人的
には後者の展開&終わり方のほうが好きだなあと感じています。
“そもそも言葉にしない奥底の気持ちなんて山のようにあって、人生はモヤモヤの連続!
それがリアル” と思っているから響くのでしょう(笑)
コーチという、「人の意識/マインドセットの変化を促す」ような仕事をしていると
こちらが想像もしなかったような思考や感情を抱く方がおられたり、またそれらに
おける意外なプロセス(過程)の仕方、スピード感に出くわすことが多くあります。
え、そう来たかーーー!次に行けるかと思ったが・・・と。
こちらとしては成果や明らかな変化につなげたい気持ちでいっぱいなのですが、
そう簡単にコトが運ばないのが人というもので、そこは自分と相手を信じるしかなく。
そんなジリジリする時に、よく唱える言葉があります。
Trust the process 〜プロセス(物事が進む過程)を信じよう
日本語にすると妙な感じですが、「相手をすぐに評価判断せずに、関わりによって
何かが相手の内面に起こる/起こりつつあるということを信じる」感じでしょうか。
日頃せっかちな自分が、よくもこのような仕事を選んだな…と思いますが、
私にはわからないことが相手に起きている、その推測不可能な可能性に
とてもワクワクするのだと思います。
それは、
まだ硬い桜の幹や小枝の中で何かが活発に起きているのを知っていて、
じいっと花の咲くのを信じて待っているのと似ているかもしれません。
間違っても「花はまだか」と小枝をワサワサと揺さぶってはいかんのネ(笑)
- メルマガ(抜粋)
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