メルマガ232号:コラムより「わかれないこと」
- 2019.01.26 Saturday
- 14:28
配信日:January 25, 2019
『わかれないこと』
さて1月も早や終わろうとしていますが、皆さんはどんなスタートをきって
おられるでしょうか。
年末のこと。ある友人とのお茶の時間に、
「どんなに頑張ってもわかれないことってあるよね...」という話になりました。
これすなわち、私たちが簡単にわかることでも他者がわかれないことはある、
ということだよね・・・と。
例えば、
私の場合は、空間の認識が甘いというか弱いというか乏しいというか。
すぐに道に迷うし、いつもの景色を違う方角から見ているだけでその場所が
しばらく認識できなかったり、どんなに頑張って地図を見ても、頭の中が
ぐるぐるして思考がぼやけてくるのです。先日も、とある”3丁目”の住所に
行きたくてスマホの地図に沿って歩いているのに、いつまでたっても
“5丁目”から抜け出せずちょっと怖かったり・・・涙
なのに、世間には平面の地図を見ているだけでその場所が3次元で見えたり、
理解できたりする人がいる。私などに言わせると、建築家や構造物の
エンジニアの方々の頭の中はいったいどうなっているのだろう・・・と
想像を絶する認識力を感じるわけで。
逆に。私は小さい頃から人の顔を覚えるのが妙に得意だったり、
相手の気持ちを察して関係性の距離感を図るのがすっとできたりするけれど、
それが「できない、わからない〜!」と仰る方も多くおられて・・・。
何がわかって・わからないのが良い悪いと言っているのはありません。
人の感覚や理解の仕方は違う、ということ。
こちらが一生懸命"伝えた" のに、相手は相手の感覚で受け取るので、
それが伝わったかどうかは確認してみないとわからないのですよね。
「何べん言わせるねん!」と叫んで見ても、"その伝え方" では、全く
わからない人はいるということを肝に銘じておきたいよね、と二人で
話したのでした(ちなみに友人は同業者)。
ということで、空間よりビジュアルや体感覚に強い私に道順を教える必要が
ある場合はどうぞ、地図に沿った説明ではなく、”まるでその場を歩いて
いるかのように”右手にある建造物や道路幅の特徴やその町の空気などを
伝えてもらえると、おそらく迷うことなくそこにたどり着けると思いますので、
よろしくお願いします!(笑)
...ということは、伝え合う前に、互いの得意・不得意を先に知り合って
おくことが大切、ということですね☆
- メルマガ(抜粋)
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